「アーク! 壁っ!!」 男の火球が巨大化するのを認識した瞬間、マチルダは叫ぶと同時に舞台を蹴って駆けだし、ありったけの魔力で自分の前方に水で覆われた氷の盾を掲げて観客と火球の間に位置をとる。 舞台に膝から崩れ落ちた様に見えたアーキヴァンだった…
三人が舞台の中央に集まると、昼にも演じていたようにシアンの二本の短剣、シャトの長剣、マチルダのレイピアの打ち合いが始まるが、昼と違うのは打ち合いに合わせて吹き上がる炎の他、それぞれの剣を蛇のように這う炎が薄闇の中にその軌跡を浮かび上がらせ…
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