ノクイアケス

ノクイアケスとゆう世界を舞台にした空想小説。

嵐の中で

嵐の中で 4

降り出した雨を避けるためにシャト達は森の中に幕を張り、精霊と共にカティーナ達の帰りを待っていた。 オーリスは風を起こすのを止め、シャトと並んで幕の下で休んでいる。 周りを飛び回る精霊達の見せる落ち着いた様子から、作業が無事に進んでいるらしい…

嵐の中で 3

人を丸のみに出来るほどに大きな頭骨。 それを動かそう…と、イマクーティ達は三人で囲むようにして力を込める。 カティーナは何かがあった時の為に亀裂のそばでその様子を見守っているが、未だ触れられることなくその場に留まっている眼球に睨まれているよう…

嵐の中で 2

波打際の砂ごと集めたどろどろの物体をどう崖の上に運ぼうか、と考えながらイマクーティが崖を見上げると、ちょうどカティーナが崖の上から顔を覗かせ、目が合うと"上がってくるように"とゆう仕種を見せた。 イマクーティが崖を上がると、カティーナはどうや…

嵐の中で 1

カティーナと共に森を抜けたイマクーティは液体が崖を伝い浜を汚す様に顔をしかめていたが、魔術師達の家へと上がるために崖に近付くと、風だけではどうにもならないその臭いに胃から込み上げてくるものを必死に抑える為か、より一層顔に力が入る。 そして"…