泉を挟んだ対岸には、岩の陰に隠れてはいたが、奥へと続く道がぽっかりと口を開いていた。 シャトは隣を歩くシアン達に、先を行く魔獣の事を話し始める。 「さっきあの方は、洞窟を荒らす人たちをこの先に通したくない、とおっしゃっていました。奥には人を…
「知らない事は知らないでいいから、嘘つかないで正直に答えてくれる?」 明らかに年下のシアンからそう言われ、弓遣いは苦い顔をしながらも頷く。 「私達がここに居るって知ってたよな?」 「先に洞窟に潜っている奴がいるとは聞いた」 「それだけか?」 「…
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