魔獣の居なくなった空間に、どことなく気まずい空気が流れている。 そんななかで最初に口を開いたのはカティーナだった。 「人が来る、とゆうのは、どうゆうことなのでしょうか」 シャトは静かに首を横に振る。 シアンは、なんにせよ今考えても仕方がないか…
へたり込み、肩で息をするシアンにカティーナは剣を構えたまま視線を向ける。 「ま…て。はぁ、はぁ、はぁ、んっ、…声、聞こえてた。シャトの。あと、そっちの、大きい、角の、鳴き声…」 シアンは息を整える間も惜しんでそう言った。 そして一度言葉を切ると…
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