ノクイアケス

ノクイアケスとゆう世界を舞台にした空想小説。

2020-02-20から1日間の記事一覧

ある魔術師の記憶 17

その日は陽が暮れるまで魔術師の姿を見ることもなく過ごしたが、空が完全に夜の色に染まる直前、重々しく扉が開き、食事を手にした魔術師が未だ苛立ちの残る顔を見せた。 「…足は?」 「痛みはずいぶん楽に…」 「どうゆうつもりでここに来たの?」 気圧され…